木村
木村相談者
横浜市中区で一戸建てに住んでるんですけど、そろそろ売却も考えていて。中区の中古一戸建てって、今どれくらいの値段で売れるものなんですか?
山川
山川不動産の専門家
横浜市中区の不動産アドバイザーの山川です。国交省の不動産情報ライブラリ(XIT001)のデータで見ると、直近3年(2022年〜2024年)に成約した中古一戸建て・土地付き物件の中央値は4,700万円です。199件の取引をもとにした数字なので、まず全体像として押さえておいてください。
木村
木村相談者
4,700万円かあ。それって高いんですか、普通なんですか?
山川
山川不動産の専門家
全国の市区町村と比べると高めの部類です。全国691市区町村の中古戸建て中央値の平均はおよそ2,590万円なので、中区はその約1.8倍にあたります。あとで神奈川県内・全国での順位も具体的にお見せしますね。
木村
木村相談者
なるほど。じゃあ中区の一戸建てって、年々値上がりしてるんですか?
山川
山川不動産の専門家
そこが今日いちばん丁寧にお伝えしたいところなんです。実は中区は年によって中央値の振れ幅が大きいエリアで、単年の数字だけを見て「上がっている」「下がっている」と言い切るのは難しいんです。まずはその中身から見ていきましょう。

直近の相場水準と、なぜ「上がった・下がった」と言い切れないのか

横浜市中区 中古一戸建て 年別成約価格(中央値)の推移
横浜市中区 中古一戸建て 年別成約価格(中央値)の推移
木村
木村相談者
このグラフ、結構ガタガタしてますね。2023年に5,200万円まで上がったのに、2024年は4,100万円に下がってる。
山川
山川不動産の専門家
はい、まさにそこです。中区の中古一戸建ては単年ごとの価格のばらつき(相対的な誤差の幅)が29.3%あります。これは「値下がりした」という意味ではなく、その年にたまたま成約した物件の顔ぶれ次第で中央値が動きやすいという意味です。
木村
木村相談者
物件の顔ぶれ、というと?
山川
山川不動産の専門家
中区は山手や本牧のような広い土地の邸宅から、狭小地の建売まで土地面積や建物の状態の幅が広いエリアなんです。2022年の実績を見ると、価格帯の下位25%が3,100万円、上位25%が6,600万円と、同じ年の取引でも2倍以上の開きがあります。だから単年の中央値だけを取り出すと、たまたま高額な物件が多く成約した年・少なかった年で数字が上下してしまうんですね。
山川
山川不動産の専門家
そのため中区は物件ごとの価格の幅が大きいため、単年では方向を断定せず、直近3年の相場水準として表示する扱いにしています。「今年は上がった/下がった」という一喜一憂よりも、複数年をまとめた4,700万円という水準で捉えるのが実態に近いです。
木村
木村相談者
単年の数字だけで判断しない方がいいってことですね。じゃあ実際の年ごとのデータも見てみたいです。

年別の取引データ(2017年〜2024年)

山川
山川不動産の専門家
参考までに、2017年から2024年までの年別データを一覧にしますね。方向を決めつけるためではなく、過去の振れ幅の大きさを実感してもらうための表です。
中央値価格帯(P25〜P75)取引件数
2017年4,200万円3,200万〜5,500万円89件
2018年4,000万円3,000万〜5,825万円78件
2019年4,050万円3,100万〜5,650万円74件
2020年4,200万円3,200万〜5,500万円82件
2021年4,500万円2,950万〜5,800万円100件
2022年4,700万円3,100万〜6,600万円65件
2023年5,200万円3,600万〜6,500万円63件
2024年4,100万円2,800万〜5,500万円71件
木村
木村相談者
2021年は取引が100件もあったのに、2023年は63件しかないんですね。
山川
山川不動産の専門家
そうなんです。年によって成約件数自体も変わりますし、その年に売りに出た物件の土地の広さや立地でも中央値は動きます。2024年の71件という数字は直近では標準的な水準で、極端に少ないわけではありません。
木村
木村相談者
分かりました。じゃあ中区は他の区と比べるとどうなんでしょう。周りと比較したくなりました。

周辺区・全国との比較

横浜市中区 周辺エリアの中古戸建て中央値比較
横浜市中区 周辺エリアの中古戸建て中央値比較
山川
山川不動産の専門家
いい質問です。まず順位から。国交省データをもとにした集計で、中区の中古戸建て中央値4,700万円は全国691市区町村中56位神奈川県内50市区町中では11位に位置しています。
木村
木村相談者
結構上位なんですね。近くの区だとどうですか?
山川
山川不動産の専門家
横浜市内の隣接区で比べてみましょう。
エリア中央値年間取引件数
横浜市神奈川区5,000万円155件
横浜市西区4,850万円56件
横浜市中区(この記事)4,700万円71件
横浜市鶴見区4,350万円168件
横浜市金沢区4,100万円129件
横浜市保土ケ谷区4,000万円166件
横浜市磯子区3,600万円132件
横浜市南区3,400万円129件
木村
木村相談者
神奈川区や西区より少し安くて、鶴見区や南区よりは高い、真ん中より上くらいの位置なんですね。
山川
山川不動産の専門家
はい、横浜市の都心部に近い区の中では標準的からやや高めの水準です。全国平均(約2,590万円)と比べると約1.8倍という数字も、中区が都市部エリアであることを反映していると言えます。
木村
木村相談者
ちなみにうちの土地、そんなに広くないんですけど、それでも4,700万円くらいになるものなんですか?
山川
山川不動産の専門家
そこは注意が必要です。4,700万円はあくまで中区全体の中央値で、実際には土地面積や建物の状態によって上下2,000万円以上ずれることも珍しくありません。表で見た価格帯(P25〜P75)の幅がまさにそれで、中区は「中央値だけ見て自分の家もそれくらい」と考えるより、幅のあるレンジの中のどのあたりに自分の家が位置しそうかを意識した方が実態に近いです。この点は個別の査定でしか正確には分かりません。ここまでで相場の位置づけは掴めたと思うので、次は「じゃあ売り時なのか」という話に進みましょう。

「売り時」をどう考えるか

木村
木村相談者
それで結局、今は中区の一戸建てを売るのにいいタイミングなんでしょうか?
山川
山川不動産の専門家
正直にお伝えすると、「今が売り時です」と断定はできません。中区は年によって中央値が3,600万円台から5,200万円台まで動くくらい振れ幅の大きいエリアなので、「〇年だから高い/安い」と単純に言い切れないんです。
木村
木村相談者
じゃあ何を見て判断すればいいんですか?
山川
山川不動産の専門家
3つの材料をお伝えします。1つ目は直近3年の相場水準が4,700万円という事実。これは複数年をならした数字なので、極端な年だけを見るより実態に近いです。2つ目はお手元の物件の土地面積や状態。中区は物件差が大きい分、同じ「中区の一戸建て」でも実際の査定額の幅が広く出ます。3つ目は住み替え・相続・資金計画といったご自身の事情です。
木村
木村相談者
もう少し詳しく聞きたいです。相場水準の話だと、直近3年でならすのと、直近1年だけ見るのとでは何が変わるんですか?
山川
山川不動産の専門家
直近1年(2024年)だけだと中央値4,100万円・取引71件という一時点の数字になります。一方、直近3年(2022年〜2024年)でならすと4,700万円です。差は600万円ありますが、これは2024年にたまたま成約した物件の顔ぶれが影響しているだけで、エリアの価値そのものが600万円下がったわけではありません。中区のように振れ幅が大きいエリアでは、1年だけを切り取ると実態より低く(または高く)見えてしまうことがあるので、複数年のまとめ値を軸にする方が誤解が少ないです。
木村
木村相談者
じゃあ物件の条件、っていうのはどう見ればいいんですか。うちは古い家であんまり広くないんですけど。
山川
山川不動産の専門家
中区は価格帯(P25〜P75)の年ごとの開きが2,300万円〜3,500万円ほどあります。これは土地面積・建物の状態・接道状況といった個別条件によって、同じ「中区の一戸建て」でも査定額が数千万円単位でずれうることを示しています。古い家で土地もそれほど広くない場合、中央値の4,700万円よりも価格帯の下位(P25側、3,000万円台前後)に近い水準になる可能性はありますが、これは統計上の傾向にすぎず、実際の金額は個別の査定でしか分かりません。
木村
木村相談者
自分の事情、っていうのは具体的にどんなことを考えればいいですか?
山川
山川不動産の専門家
住み替え先のめどが立っているか、相続した家をいつまでに整理したいか、住宅ローンや税金の資金計画があるか、といったことです。相場が良いか悪いかとは関係なく、こうした事情が売却のタイミングを決めることも多いです。相場水準と物件条件はあくまで「今売るといくらくらいか」の材料で、「いつ売るべきか」を決めるのはご自身の事情である、というのがこの記事全体で伝えたい考え方です。
木村
木村相談者
分かりました。焦って決めなくていいってことですね。じゃあ実際に相場を確かめたくなったら、次はどう動けばいいんですか?

相場を調べたら次にやること

山川
山川不動産の専門家
ここまでの相場感を踏まえて、実際の金額を知りたくなったら査定という選択肢があります。流れを簡単にまとめますね。
  1. 1相場を把握する — この記事の4,700万円という水準と、お手元の物件の土地面積・築年数を照らし合わせておきます。
  2. 2一括査定サービスに申し込む — 記事末尾のリンクから複数社にまとめて査定を依頼すると、価格の比較がしやすくなります。
  3. 3複数社の査定額を比べる — 1社だけだと相場から外れた金額でも気づきにくいので、複数社の回答を並べて確認します。
  4. 4売却の可否をご自身で判断する — 査定額が出ても、売るかどうか・いつ売るかは急いで決める必要はありません。
木村
木村相談者
流れが分かって安心しました。最後に、この記事の数字の出どころも教えてもらえますか?

基本情報まとめ

項目内容
対象エリア横浜市中区(神奈川県)
物件種別中古一戸建て・土地付き物件
直近3年の相場水準4,700万円(2022年〜2024年、n=199)
2024年の年間中央値4,100万円(取引71件)
全国順位691市区町村中56位
神奈川県内順位50市区町中11位
データの性質物件ごとの価格の幅が大きいため、単年の方向は断定せず相場水準として掲載
出典国交省 不動産情報ライブラリ(XIT001・不動産取引価格情報)
山川
山川不動産の専門家
すべて国交省の不動産情報ライブラリが公開している実際の取引価格データをもとにしています。中区は近隣の横浜市鶴見区横浜市神奈川区横浜市西区と合わせて見ていただくと、横浜市内での位置づけがより掴みやすいと思います。

よくある質問

木村
木村相談者
中区の一戸建てって、なんで年によって値段の差がこんなに大きいんですか?
山川
山川不動産の専門家
中区は山手・本牧のような広い土地の住宅街から、都心寄りの狭小地までエリア内の物件タイプの幅が広いのが理由です。その年にどちらのタイプが多く成約したかで中央値が動きやすくなります。
木村
木村相談者
4,700万円っていうのは、今すぐ売ったらその値段になるってことですか?
山川
山川不動産の専門家
いいえ、これは過去の成約実績の中央値であって、個別の物件の査定額を保証するものではありません。実際の金額は土地面積・建物の状態・立地で変わるので、目安として捉えてください。
木村
木村相談者
取引件数が少ない年もありましたけど、データとして信用していいんですか?
山川
山川不動産の専門家
2017年〜2024年はどの年も63件〜100件の取引があり、極端に少ない年はありません。ただし物件ごとの価格差が大きいエリアなので、単年の数字より直近3年のまとめ値(4,700万円)を重視して見ていただくのがおすすめです。
木村
木村相談者
一括査定に申し込むと、この記事の相場観よりも詳しいことが分かったりするんですか?
山川
山川不動産の専門家
はい。この記事の数字はあくまでエリア全体の集計値ですが、査定では実際にお手元の物件の土地の形状・接道状況・建物の劣化具合まで見た上で金額が出ます。相場観を持った状態で査定に臨むと、出てきた金額が高いのか安いのか自分でも判断しやすくなるはずです。
木村
木村相談者
土地の広さや建物の状態によって、査定額ってどれくらい変わるものなんですか?
山川
山川不動産の専門家
中区の場合、価格帯(P25〜P75)の開きが年によって2,300万円〜3,500万円あります。特に2022年は下位25%が3,100万円、上位25%が6,600万円で、同じ年・同じ中区の取引でも3,500万円の差がありました。この幅の大部分が土地面積や建物の状態、接道状況といった個別条件の違いによるものと考えられます。ご自身の物件が価格帯のどのあたりに位置しそうかは、この記事の集計データだけでは分からないので、気になる場合は個別の査定で確認していただくのが確実です。
木村
木村相談者
相場のイメージがつかめました。実際の査定額も気になってきたので、一度調べてみようと思います。
山川
山川不動産の専門家
いいと思います。下のリンクから一括査定サービスに申し込むと、複数社の査定額を比較できます。繰り返しになりますが査定は義務ではありません。相場を知る材料として、気になったタイミングで利用してみてください。

これらは不動産一括査定サービスへのアフィリエイトリンクです。申し込みは任意で、利用の有無によってこの記事の内容が変わることはありません。