木村相談者
加賀市で戸建てに住んでるんですけど、そろそろ売却も考えていて。中古戸建てって今どのくらいの値段で取引されてるんでしょうか。
山川不動産の専門家
はい、加賀温泉郷で知られる石川県加賀市の中古戸建て(宅地・土地と建物)の相場からお話ししますね。国交省の不動産情報ライブラリ(XIT001)のデータで見ると、直近2022〜2024年にまとまった取引98件の中央値は約325万円です。
木村相談者
325万円ですか。石川県の他の市と比べるとだいぶ安い印象がありますが。
山川不動産の専門家
そうなんです。加賀市は取引件数が単年では26〜41件程度と少なめで、年ごとの中央値も物件によって大きく変わりやすい市です。まずは年ごとの動きを一緒に見てみましょう。
加賀市の中古戸建て、価格の推移を見てみる
木村相談者
このグラフ、2018年は400万円くらいあったのに2022年は275万円まで下がってますね。下落してるんですか?
山川不動産の専門家
年別の数字だけ見るとそう見えますが、加賀市の場合は単年の増減だけで「上がった」「下がった」と言い切るのは正確ではありません。年別の実際の数字を並べてみますね。
| 年 | 中央値 | 価格帯(25%〜75%タイル) | 取引件数 |
|---|---|---|---|
| 2017年 | 380万円 | 230万〜820万円 | 33件 |
| 2018年 | 400万円 | 232.5万〜742.5万円 | 36件 |
| 2019年 | 340万円 | 160万〜592.5万円 | 30件 |
| 2020年 | 435万円 | 237.5万〜715万円 | 40件 |
| 2021年 | 390万円 | 180万〜950万円 | 41件 |
| 2022年 | 275万円 | 152.5万〜537.5万円 | 34件 |
| 2023年 | 400万円 | 205万〜685万円 | 38件 |
| 2024年 | 370万円 | 105万〜690万円 | 26件 |
木村相談者
確かに、年によって340万〜435万円くらいの間でバラバラですね。2024年の価格帯なんて105万〜690万円って、6倍以上の開きがあります。
山川不動産の専門家
そこがポイントです。取引件数が年26〜41件と少ないうえ、価格帯そのものも年によって105万円台から950万円台まで広く散らばっています。この状態で単年の中央値の上下だけを見て「上昇傾向」「下降傾向」と判断すると、実態を見誤る可能性が高いんです。そのため加賀市のページでは、直近2022〜2024年の3年分をまとめた中央値(325万円、98件)を、現在の相場水準の目安として使っています。
木村相談者
なるほど、1年ごとじゃなくて3年分まとめて見た方が安心ということですね。取引件数についてもう少し詳しく教えてもらえますか。
取引件数の状況
山川不動産の専門家
加賀市の中古戸建ての取引は、2017年以降ずっと年26〜41件の範囲で推移しています。件数として大きく増えたり減ったりする傾向はありませんが、1年あたりの件数自体がもともと少ないため、単年のデータだけで相場を語るには心もとない水準です。だからこそ直近3年をまとめて98件のデータとして見ることで、多少なりとも安定した中央値を示せるようにしています。
木村相談者
このデータって、いわゆる古い空き家みたいなものも含まれているんですか。
山川不動産の専門家
ここで扱っているのは、宅地(土地と建物)の取引のうち、用途が住宅・共同住宅以外のもの(店舗兼用地など)を除いたものです。農地や林地の取引は含まれていません。ただし個々の物件が空き家状態だったかどうかまでは、このデータからは分かりません。純粋に「人が住むための土地付き一戸建て」に近いデータだと考えてください。
木村相談者
築年数別に「築何年ならいくら」みたいな相場は出ないんでしょうか。
山川不動産の専門家
そこは正直にお伝えしておきたいところです。加賀市は取引件数自体が少なく、築年帯(築10年以内・築11〜20年、といった区切り)ごとに分けてしまうと、それぞれの帯の件数がさらに少なくなり、目安として出すには心もとない水準になってしまいます。ないものをあるように見せるわけにはいかないので、築年帯別の相場は今回は掲載していません。全体の中央値(325万円)と価格帯(25%〜75%タイル)をセットで見ていただくのが、実態に近い形だと考えています。そもそもこの「価格帯(25%〜75%タイル)」って何を表しているのか、次に説明しますね。
価格帯(25%〜75%タイル)って、そもそも何を表す数字なのか
木村相談者
さっきから「価格帯」「25%〜75%タイル」って言葉が出てきますけど、中央値と何が違うんでしょうか。
山川不動産の専門家
いい質問です。イメージで説明しますね。その年に取引された物件を、価格の安い順に全部並べます。2024年なら26件ですね。ちょうど真ん中に来る価格が「中央値」で、2024年だと370万円でした。そこからさらに、安い方から数えて4分の1のところにある価格を「p25(25%タイル)」、安い方から数えて4分の3のところにある価格を「p75(75%タイル)」と呼びます。2024年でいうとp25が105万円、p75が690万円です。
木村相談者
つまり、26件のうち安い方の4分の1くらいは105万円あたりで、高い方の4分の1くらいは690万円あたりってことですか。
山川不動産の専門家
そのとおりです。逆に言うと、26件のうちちょうど真ん中の半分(だいたい13件くらい)は、105万円から690万円の間に収まっているということです。中央値の370万円という1つの数字だけを見るより、「だいたいこのくらいの範囲でばらついている」という価格帯まで見た方が、実際の相場感には近づきます。
木村相談者
なるほど、中央値は「代表値」で、価格帯は「ばらつきの範囲」を表してるってことですね。じゃあ自分の家が370万円くらいで売れるとは限らないってことですか。
山川不動産の専門家
はい、そこは誤解しないでいただきたいところです。中央値や価格帯は、あくまで加賀市全体で取引された物件の集計値であって、木村さんの家がいくらになるかを直接示すものではありません。木村さんの物件が価格帯のどのあたりに位置しそうかは、立地・土地の広さ・建物の状態など個別の条件次第です。ではなぜ加賀市はこの価格帯がここまで広くなりやすいのか、もう少し掘り下げてみましょう。
なぜ加賀市は物件ごとの価格差がここまで大きくなりやすいのか
木村相談者
そもそも、どうして加賀市はこんなに価格帯の幅が広いんでしょうか。どこの市でも同じくらい広いものなんですか。
山川不動産の専門家
一戸建ては、マンションの1室と違って1件1件が土地の広さ・建物の築年・構造・立地の条件が全部違う、いわば「同じものが2つとない」商品です。取引件数が年間何百件、何千件とある大きな市場であれば、条件の違う物件が数多く混ざり合うことで、統計的にはその凸凹がある程度ならされて、価格帯も相対的に安定してきます。ところが加賀市の場合、年間の取引は26〜41件しかありません。1件が全体に占める割合でいうと、26件の年ならおよそ4%です。つまり、たまたまその年に「広い土地付きの物件」や「大規模リフォーム済みの物件」が1〜2件混ざるだけで、価格帯の上限(p75)や下限(p25)が大きく動いてしまうんです。
木村相談者
具体的にはどのくらい動くものなんですか。
山川不動産の専門家
表で見た数字を振り返ってみると分かりやすいです。2021年はp75が950万円(41件)で、8年間で最も高い上限でした。一方で2024年はp25が105万円(26件)で、8年間で最も低い下限です。同じ「加賀市の中古戸建て」というくくりでも、年によってこれだけ上限・下限の位置が変わります。これは加賀市の相場そのものが年ごとに乱高下しているというより、その年にどんな条件の物件が取引されたか、という組み合わせの偶然による影響が大きいと考えた方が実態に近いです。
木村相談者
じゃあ、これから取引件数が増えれば、この幅ももう少し落ち着いてくるものなんですか。
山川不動産の専門家
一般的には、母数が増えるほど極端な物件1〜2件が全体の価格帯に与える影響は小さくなり、価格帯は相対的に安定しやすくなります。ただし、それは加賀市の将来の取引件数が実際に増えるかどうか次第で、このデータから確約できることではありません。だからこそこのページでは、単年(26〜41件)ではなく直近3年をまとめた98件のプールを使うことで、多少なりとも母数を増やし、極端な1件の影響を和らげる形にしています。それでも98件という規模は、大きな市場と比べれば決して多い方ではない、という点は正直にお伝えしておきます。相場のばらつき方が分かったところで、次は「売り時」をどう考えるかに話を進めますね。
「売り時」をどう考えるか
木村相談者
結局、今売るべきかどうかって、このデータだけじゃ分からないってことですか。
山川不動産の専門家
正直に言うと、そうです。売却に適した時期だと明確に言い切れるほどの、はっきりした上昇・下降トレンドはこのデータからは読み取れません。加賀市の戸建ては取引件数自体が少なく、その年にたまたま取引された物件の条件(立地・面積・築年・状態)によって中央値が大きく動きやすいので、相場全体の流れよりも木村さんご自身の物件の条件の方が価格を左右しやすいと考えられます。
木村相談者
じゃあどうやって判断すればいいんでしょう。
山川不動産の専門家
住み替えのタイミングや資金計画など、木村さんご自身の事情の方が判断材料としては大きいはずです。そのうえで「自分の物件が今いくらで売れそうか」を知りたければ、次に紹介する査定で具体的な金額を確認するのが一番早いですよ。
石川県内の他の市町と比べると
木村相談者
加賀市の325万円って、石川県の中では安い方なんですか。
山川不動産の専門家
はい、石川県内でデータが十分ある7市町の中では、加賀市は中央値7位(最下位)です。全国では691市区町村中686位で、全国的にも低めの水準になります。
| 市区町村 | 中古戸建て中央値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 野々市市 | 2,700万円 | 1位 |
| 金沢市 | 1,700万円 | 2位 |
| 白山市 | 1,600万円 | 3位 |
| かほく市 | 1,300万円 | 4位 |
| 河北郡津幡町 | 1,300万円 | 4位 |
| 小松市 | 720万円 | 6位 |
| 加賀市 | 325万円 | 7位 |
木村相談者
隣の小松市と比べても半分以下なんですね。何か理由はあるんでしょうか。
山川不動産の専門家
このデータからはっきり特定はできませんが、考えられる要因を挙げると、加賀市は金沢市や野々市市のような都市圏中心部からは距離があり、取引される物件も郊外の広めの土地や築年数の経過した建物が中心になりやすい地域です。こうした立地・築年の傾向が、中央値を押し下げる方向に働いている可能性はあります。あくまで市区町村単位の集計から読み取れる傾向であって、個々の物件を特定した分析ではない点はご承知おきください。
木村相談者
逆に言うと、安いからこそ買い手がつきやすい、みたいなこともあるんでしょうか。
山川不動産の専門家
そこは価格水準だけでは判断できません。買い手がつくかどうかは、価格に加えて立地・状態・売り出し方など複数の要因が影響します。価格が安い=売れやすい、とは一概には言えない点にご注意ください。県内の位置づけをもう一度まとめておきますね。
木村相談者
石川県内の状況が分かったところで、実際に相場を調べたあとは何をすればいいんでしょう。
相場を調べたら次にやること
山川不動産の専門家
相場感がつかめたら、次は具体的な行動に移すタイミングです。ステップで整理しますね。
- 1相場感を持つ — このページの中央値(325万円)や価格帯、県内順位を参考に、自分の物件がだいたいどのくらいの範囲に入りそうか目安を持ちます
- 2一括査定で複数社の見積もりを比べる — 相場はあくまで市場全体の傾向で、加賀市は特に物件ごとの価格差が大きい地域です。複数の不動産会社に査定を依頼して比較するのが確実です
- 3納得できるタイミングで判断する — 査定額と自分の事情(住み替え時期・資金計画など)を照らし合わせ、急がず判断します
木村相談者
査定って一社だけじゃダメなんですか。
山川不動産の専門家
一社だけだと、その会社の得意分野や査定方針に結果が偏ることがあります。特に加賀市のように物件ごとの価格差が大きい地域では、複数社を比べることでより実勢に近い金額感がつかめますよ。最後に、この記事のデータの出典をまとめておきますね。
基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象市区町村 | 加賀市(石川県) |
| 対象種別 | 中古戸建て(宅地・土地と建物、住宅・共同住宅以外を除く) |
| 直近3年の中央値 | 約325万円(2022〜2024年、98件) |
| 対象データ期間 | 2017年〜2024年(年別)、2022年〜2024年(直近3年集計) |
| 価格データ出典 | 国交省 不動産情報ライブラリ XIT001(不動産取引価格情報) |
| データの区分 | 参考値(取引件数が少ないため、単年での方向は示していません) |
よくある質問
木村相談者
最後にいくつか聞いてもいいですか。加賀市の中古戸建ての相場って結局いくらなんでしょう。
山川不動産の専門家
直近2022〜2024年の中央値は約325万円です。ただし価格帯は105万円台から950万円台まで年によって大きく散らばっているので、あくまで目安として捉えてください。
木村相談者
価格は上がってるんですか、下がってるんですか。
山川不動産の専門家
明確にどちらとは言えません。年ごとの中央値は275万〜435万円の間で上下していますが、取引件数が少なく物件ごとの価格差の影響も大きいため、市場全体が一方向に動いているとは言い切れません。
木村相談者
取引件数はどのくらいあるんですか。
山川不動産の専門家
2024年で26件、直近2022〜2024年の合計では98件です。年間の件数はそれほど多くないため、単年ではなく3年分をまとめた水準を相場の目安として使っています。
木村相談者
査定は絶対に受けないといけないんですか。
山川不動産の専門家
いいえ、査定を受けるかどうかは自由です。相場を知るための一つの手段として、気になった時に利用していただければと思います。
木村相談者
加賀市が石川県内で相場が低めなのはなぜですか。
山川不動産の専門家
このデータだけではっきりした理由は特定できませんが、加賀市は都市圏中心部から離れた立地で、郊外の広めの土地や築年数の経過した建物の取引が中心になりやすい地域です。こうした傾向が中央値を押し下げている可能性はありますが、あくまで市区町村単位の集計からの見立てで、個々の物件の条件次第で実際の価格は変わってきます。
木村相談者
さっきの価格帯の話にも関係すると思うんですけど、なんで価格帯(25%〜75%タイル)の幅がこんなに大きいんでしょうか。
山川不動産の専門家
加賀市は年間の取引件数が26〜41件と少なく、一戸建ては土地の広さ・築年・構造などが物件ごとに大きく異なる商品なので、たまたま条件の違う物件が数件混ざるだけで価格帯の上限・下限が動きやすいんです。実際、8年間で最も高いp75は2021年の950万円(41件)、最も低いp25は2024年の105万円(26件)でした。取引件数が少ない市ほど、こうした振れ幅が出やすいと考えてください。
木村相談者
最後に、査定を受けるのにベストなタイミングっていつなんでしょう。
山川不動産の専門家
正直に言うと、このデータから「この時期がベストです」と言える材料はありません。加賀市は特に価格の方向がはっきりしない市なので、相場の良し悪しを待つより、住み替えや資金計画などご自身の事情に合わせて、気になったタイミングで査定額を確認してみるのが現実的だと思います。査定自体は無料で受けられるサービスがほとんどなので、まずは今の金額感を知ることから始めるのも一つの方法です。
木村相談者
だいぶ相場感がつかめました。ありがとうございます。
山川不動産の専門家
相場が分かったら、次は実際にご自身の物件がいくらで売れそうか、査定額を確認してみるのがおすすめです。以下は不動産の一括査定サービスです。査定は無料で、複数社の金額を比較できます。依頼は任意で、以下のリンクは提携先への紹介(アフィリエイト)を含みます。