木村相談者
すみません、白河市で戸建てに住んでるんですけど、これって今売ったらいくらくらいになるものなんでしょうか。
山川不動産の専門家
いいご質問です。まず白河市の中古戸建て(土地付き住宅)の相場からお話ししますね。直近の2022年から2024年の3年間、実際に取引された138件の成約価格を合わせると、中央値は705万円です。
木村相談者
705万円かあ。もっと高いのを想像してたかも。
山川不動産の専門家
感じ方は人それぞれですが、まず数字の出どころをはっきりさせておきますね。これは国土交通省の不動産情報ライブラリに登録されている、実際に成立した売買の記録です。誰かの予測やモデル計算ではなく、白河市で本当に取引された家の価格そのものです。
木村相談者
なるほど、実際の取引データってところが大事なんですね。じゃあこの705万円っていうのは、毎年だいたい同じくらいの水準なんですか。
山川不動産の専門家
そこが白河市の特徴で、実は年によってかなり差があります。次のセクションで具体的な数字を見てみましょう。
過去8年間、価格はどう動いてきたか

山川不動産の専門家
2017年から2024年までの年別データを表にまとめました。
| 年 | 取引件数 | 中央値 | 価格帯の下位25% | 価格帯の上位25% |
|---|---|---|---|---|
| 2017年 | 61件 | 1,500万円 | 800万円 | 2,200万円 |
| 2018年 | 55件 | 1,700万円 | 850万円 | 2,050万円 |
| 2019年 | 47件 | 1,300万円 | 550万円 | 1,800万円 |
| 2020年 | 41件 | 1,600万円 | 900万円 | 2,100万円 |
| 2021年 | 43件 | 550万円 | 230万円 | 1,700万円 |
| 2022年 | 41件 | 900万円 | 500万円 | 1,700万円 |
| 2023年 | 44件 | 550万円 | 約188万円 | 約963万円 |
| 2024年 | 53件 | 800万円 | 280万円 | 1,500万円 |
木村相談者
えっ、2018年は1,700万円なのに2021年は550万円って、3倍以上違いますよね。これ本当に同じ市の中の話ですか。
山川不動産の専門家
同じ白河市のデータです。ただ、この表の「価格帯の下位25%〜上位25%」の幅を見てもらうと分かる通り、どの年も安い物件と高い物件の差が非常に大きいんです。例えば2021年は230万円の物件から1,700万円の物件まで混在しています。
木村相談者
それって、古い平屋と新しい大きい家が同じ年にまとめて取引されてる、みたいなことですか。
山川不動産の専門家
まさにそのイメージです。土地の広さや建物の新旧が物件によってバラバラなので、その年にたまたまどちらが多く売れたかで中央値が上下に振れやすい市なんです。
木村相談者
じゃあ、うちの家がいくらになるかは、この表の数字だけじゃ分からないってことですね。
山川不動産の専門家
そうですね。あくまで市全体の目安として捉えてもらうのが正確な使い方です。次に、なぜこんなに年ごとの差が出るのか、もう少し詳しく説明します。
単純に「上がった」「下がった」と言えない理由
木村相談者
他のサイトだと「白河市の相場は10年前より上がってます」みたいに、はっきり書いてあるところもありましたけど。
山川不動産の専門家
そういうサイトの多くは、AIによる予測モデルで坪単価を滑らかに推計して1つの数字にまとめています。それはそれで参考になりますが、この記事では実際に成立した取引だけを積み上げているので、年によるばらつきがそのまま見えます。どちらが正しい・間違っているというより、性質が違うデータだと考えてください。
木村相談者
正直、ばらつきがあるままの方が、なんか誠実な感じがしますね。
山川不動産の専門家
ありがとうございます。取引件数自体は毎年41件から61件とそこまで大きく変わっていません。減っているわけではなく、あくまで価格の幅が広いというのがポイントです。
木村相談者
件数は安定してるんですね、それは意外でした。じゃあ他の市と比べると、白河市ってどのくらいの水準なんでしょうか。
山川不動産の専門家
いい流れですね。福島県内や全国と比べてみましょう。
福島県内・全国で見るとどのくらいの水準か

山川不動産の専門家
福島県内で中古戸建ての相場を出せる9つの市町村を比べた表です。
| 市区町村 | 中古戸建て中央値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 郡山市 | 2,400万円 | 1位 |
| 福島市 | 2,000万円 | 2位 |
| いわき市 | 2,000万円 | 2位 |
| 須賀川市 | 2,000万円 | 2位 |
| 本宮市 | 1,750万円 | 5位 |
| 西郷村 | 1,650万円 | 6位 |
| 会津若松市 | 1,100万円 | 7位 |
| 南相馬市 | 890万円 | 8位 |
| 白河市 | 705万円 | 9位(最下位) |
木村相談者
うわ、9位、しかも最下位なんですね。ちょっとショックです。
山川不動産の専門家
落ち込む必要はありませんよ。全国で見ても、この記事と同じ方法で中古戸建ての相場を出せる691市区町村のうち643位で、全国の中央値の単純平均(約2,590万円)と比べると低めの水準です。ただこれは、白河市に限らず地方都市によく見られる傾向で、土地が広く取得しやすいエリアではこういう水準になりやすいんです。
木村相談者
なるほど、白河市だけが特別安いってわけでもないんですね。
山川不動産の専門家
はい。隣接する西郷村は1,650万円で白河市より高いので、同じ地域でも市町村ごとに差はあります。査定を依頼するときは、この記事の数字だけでなく、実際の立地や土地の形状も含めて見てもらうのがおすすめです。
木村相談者
さっきから「ばらつきが大きい」って言葉が何度も出てきますけど、数字でいうとどのくらい大きいものなんですか。感覚だけだとちょっとつかみにくくて。
山川不動産の専門家
いい質問です。具体的に見てみましょう。直近の2024年単年だけを取り出すと、下位25%の物件が280万円、上位25%の物件が1,500万円でした。これは上位が下位のおよそ5.4倍ということです。同じ年に取引された家の中で、これだけの差が出ているわけですね。
木村相談者
5倍以上って、かなりの開きですね。他の市でもこれくらい差があるものなんですか。
山川不動産の専門家
市によります。白河市は、この価格のばらつきの度合いを示す数値が単年で56.2%という水準になっています。この記事のようなデータの見せ方では、この数値がおおむね25%程度に収まる市であれば「年々上がっている」「下がっている」という傾向を提示できるのですが、白河市は基準の倍以上あるので、単年の増減だけを見て方向を語るのは適切でないと判断しています。
木村相談者
なるほど、だから表はあっても「上昇傾向」みたいな断定の文章がないんですね。件数が少ないからだと思ってました。
山川不動産の専門家
そこは白河市の場合、少し違うんです。件数自体は年41件から61件と、地方の一市町村としては決して少ない方ではありません。少ないから判断を保留しているのではなく、同じ年の中に土地の広い古い平屋と、比較的新しく手を加えた家が混在していて、その組み合わせ次第で中央値が上下に振れやすい、という性質の問題です。件数が薄いために判断を保留している市町村と、白河市のように件数はあっても物件の性質差で判断を保留している市町村とでは、同じ「参考値」という表示でも中身が違います。
木村相談者
件数の問題じゃなくて、家そのもののバラエティが原因ってことなんですね。それなら、うちの家がどっちに近いタイプなのかで、話がだいぶ変わってきそうです。
山川不動産の専門家
おっしゃる通りです。だからこそ、この記事の数字だけで自分の家の価格を決め打ちせず、実際に見てもらう査定が意味を持ってきます。
木村相談者
数字を知ったところで、じゃあ売り時なのかどうかって、結局どう考えればいいんですか。
山川不動産の専門家
そこが一番気になるところですよね。次でお話しします。
白河市の「売り時」をどう考えるか
山川不動産の専門家
これらはあくまで市全体の傾向で、白河市の場合は特に物件ごとの差が大きいので、売却に適したタイミングかどうかを一律に決めつけることはできません。実際にご自宅を売るかどうかは、住み替えのタイミングや資金計画など、木村さんご自身の事情次第だと思います。
木村相談者
確かに、うちの家がこの表のどのあたりに当てはまるのかは、この数字だけじゃ分からないですもんね。
山川不動産の専門家
そうなんです。だからこそ、気になったタイミングで一度、実際の物件を見た上での査定額を確認してみるのが一番確実です。相場の表は「だいたいの位置を知る」ための材料で、最終的な金額を決めるものではありません。
木村相談者
分かりました。じゃあ、査定ってどういう流れで進めればいいんですか。
山川不動産の専門家
順を追って説明しますね。
相場を調べたら次にやること
- 1相場の目安を確認する — この記事の表で、白河市の中古戸建ての価格帯(概ね数百万円台後半から1,000万円台前後で取引されるケースが多い)を把握します。
- 2一括査定サービスに申し込む — 複数の不動産会社にまとめて査定依頼を出せるサービスを使うと、1社だけに聞くより価格の幅を把握しやすくなります。
- 3査定額と相場を照らし合わせる — 提示された査定額が、この記事の年別データや県内比較とかけ離れていないか確認します。
- 4売る・売らないを決める — 査定額が出た後も、売却するかどうかは自由です。納得できるタイミングまで待つ選択肢もあります。
木村相談者
義務じゃないなら、まず気軽に相場だけ聞いてみるのもありですね。
山川不動産の専門家
それで十分だと思います。最後に、この記事のデータの出どころと、近くの市の相場もまとめておきますね。
この記事のデータについて
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象種別 | 中古戸建て(土地付き住宅。土地のみ・農地は含みません) |
| 対象データ期間 | 2017年〜2024年の年別データ、および直近2022年〜2024年の3年間集計 |
| 出典 | 国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報、XIT001) |
| データの性質 | 物件ごとの価格の幅が大きいため、単年の増減ではなく参考値として掲載しています |
近隣市区町村の相場も見てみると
木村相談者
隣の市とか、近くの町の相場も気になります。
山川不動産の専門家
いくつか見てみましょう。県内1位だった郡山市の中古戸建て相場は白河市よりかなり高い水準です。逆に、県内で白河市の一つ上だった南相馬市の中古戸建て相場は近い水準で参考になると思います。隣接する西郷村の中古戸建て相場も合わせて見ておくと、このエリア全体の位置づけがつかみやすいですよ。
木村相談者
郡山市と白河市って、同じ福島県内でもこんなに違うものなんですね。何がそんなに差を生むんですか。
山川不動産の専門家
一概には言えませんが、この記事のデータで分かるのは価格の水準そのものであって、その理由まではreinfolibの取引データだけでは特定できません。郡山市は2,400万円、白河市は705万円という結果としての違いがあるという事実を材料にしてもらうのが、この記事の正確な使い方です。理由を決めつけて「だからこうすべき」と考えるより、まず自分の家がどちらの水準に近い作りなのかを、査定を通じて確認するのが確実です。
木村相談者
南相馬市とは890万円で白河市の705万円と近いですけど、この2つの市を比べる意味ってあるんでしょうか。
山川不動産の専門家
水準が近い市を並べて見ると、「白河市だけが特別安いわけではない」ということが確認できます。福島県内の9市町村のうち、下位2つが南相馬市と白河市という並びなので、県北・県中エリアと比べると県南・浜通り側は中古戸建ての相場が控えめになりやすい、という大まかな地域傾向は読み取れます。ただしこれも市全体の傾向で、南相馬市の中の地区ごと、白河市の中の地区ごとの差までは、この記事のデータでは分かりません。
木村相談者
西郷村は白河市のすぐ隣なのに1,650万円もあって、白河市より2倍以上高いんですよね。同じような場所なのに、そんなに差が出るのがちょっと不思議です。
山川不動産の専門家
隣接していても、村と市では取引される物件の傾向が異なることがあります。西郷村は白河市よりも取引件数自体は少ない集計になっているので、その分1件ごとの物件特性が中央値に与える影響が大きく出やすい面もあります。隣接エリアだからといって同じ水準になるとは限らないという点は、査定を依頼する上でも意識しておくとよいポイントです。
木村相談者
近くの市と比べてみると、白河市の立ち位置がもう少しはっきりしそうですね。
山川不動産の専門家
はい、1つの市だけでなく周辺と見比べることで、相場の感覚がつかみやすくなります。最後によくある質問をまとめておきます。
よくある質問
木村相談者
白河市の中古戸建て、結局いくらで売れるものなんですか。
山川不動産の専門家
直近3年(2022〜2024年)の取引を合わせた中央値は705万円です。ただし年による幅が大きいので、あくまで目安として捉えてください。
木村相談者
白河市の戸建て価格って、上がってるんですか、下がってるんですか。
山川不動産の専門家
年ごとの数字だけで方向を断定することはできません。物件ごとの価格差が大きいエリアなので、この記事では上昇・下落のどちらとも言い切っていません。
木村相談者
一括査定って申し込んだら、絶対売らないといけないんですか。
山川不動産の専門家
いいえ、義務ではありません。相場を知るためだけに利用しても問題ありません。
木村相談者
白河市は福島県の中でどのくらいの相場なんですか。
山川不動産の専門家
相場を出せる県内9市町村の中で9位(最下位)、全国691市区町村の中では643位です。全国の平均的な水準よりは低めのエリアです。
木村相談者
白河市の価格のばらつきって、他の市と比べて特別大きいんですか。
山川不動産の専門家
数値で見ると大きい方です。2024年単年だと、価格帯の上位25%が下位25%の約5.4倍あります。この記事では、価格のばらつきの度合いを示す数値が単年で56.2%となっており、年ごとの傾向を提示できる目安(概ね25%程度)を大きく超えているため、単年の増減だけで「上昇」「下落」と言い切らない書き方にしています。
木村相談者
隣の西郷村と比べて、どっちのタイミングで売る方が得とかってありますか。
山川不動産の専門家
それはこの記事のデータだけでは判断できません。西郷村と白河市では取引件数の集計規模も違いますし、それぞれの村・市の中でも物件ごとに差があります。「得かどうか」は市区町村単位の相場では決められないので、実際に自分の家がある場所で査定を受けて、個別の金額を確認するのが一番確実な方法です。
実際の査定額を確認する
木村相談者
相場感はつかめました。次は実際に自分の家がいくらになるか知りたいです。
山川不動産の専門家
それなら、一括査定サービスで複数社に依頼してみるのがおすすめです。会社によって査定額に差が出ることもあるので、1社だけで判断しないのがポイントです。